「今の職場はブラックなのかな」
「転職してもブラック企業だったらどうしよう」
「そもそもブラックな職場共通している特徴がわからない」
薬剤師として働いていると、こう思うことって意外と多いですよね。
実は、一般的にブラックと呼ばれる職場には共通している特徴があります。
ブラックな職場に共通している特徴は、職場にある2つの乱れです。
この2つの職場の乱れがある会社で働いている場合は、無理して働き続けずに、転職を考えてみましょう。
なぜなら、薬剤師は閉鎖的な職場で働いている場合が多く、気づかないうちに心身ともにダメージが蓄積されていくからです。
実際に私は薬剤師2年目で転職し、年収を100万円アップしました。
また、今では定時で帰ることができ、人間関係も良好に薬剤師として働いています。
特に20代の薬剤師の方は、自己流で転職せずに転職エージェントを利用しましょう。
20代の方にオススメの転職エージェントを知りたい方は、「20代薬剤師転職で本当に役立ったオススメ転職エージェントランキング」をご覧ください。
この記事では、薬剤師が働いてはいけないブラックな職場の特徴2つについて解説します。
この記事を読むと、今働いている職場がブラックかどうかがわかります。
また、ブラックな職場の見分けることができるので、ブラックな職場を避けることができます。
結論は、ブラックな職場は、『時間の乱れ』と『気持ちの乱れ』の2つがあります。
時間の乱れ
→『働く時間の乱れが原因で、健康リスクが増大するパターンのこと』
主に4つの時間の乱れがある
・シフトワーク
・長時間通勤
・長時間労働
・ワークライフバランスの乱れ
気持ちの乱れ
→『働く時に不安があることで、あなたの幸福度を下げること』
主に4つの気持ちの乱れがある
・雇用の乱れ
・ソーシャルサポートがない
・仕事のコントロール権がない
・組織内に不公平が多い
順番に解説していきますね。
目次
薬剤師のブラックな職場:時間の乱れ
時間の乱れとは、「働く時間の乱れが原因で、健康リスクが増大するパターンのこと」です。
この時間の乱れは、大きく4つに分けることができます。
・シフトワーク
・長時間通勤
・長時間労働
・ワークライフバランスの乱れ
どれも健康に害があるよ。
ブラックな薬剤師の職場【時間】:シフトワーク
シフトワークとは、「不特定なタイミングで深夜や早朝に働かなければならない仕事のこと」です。
2万人の労働者の調査では、9時から17時で働く人と比べた場合、週3回以上のペースで、「シフトワーク」を行う人は、糖尿病の発症リスク、コレステロールや血圧も増えてしまうことがわかっています。
つまり、シフトワークは、体に悪影響であるということです。
「シフトワーク」が体に悪いのは、体内時計のリズムが狂うからです。
人間の体は、朝に活動し、夜に休むようにできています。
シフトワークを続けると体調を崩してしまうのもある意味当然ですね。
そして、「シフトワーク」は社会の貢献度が高い一方で、人の体にダメージを与えることも事実です。
病院薬剤師は、当直や日直があるので、注意が必要ですね。
そのほかにも、シフト制で、夜勤や早朝の仕事がある場合も気をつけないといけません。
体質的に、シフトワークで体を壊しやすい人もいるので注意が必要だね。
ブラックな薬剤師の職場【時間】:長時間通勤
私たちは、長時間の通勤で過度なストレスを与えられています。
実際に、経済学者のブルーノ・フライが発表した論文では、「長時間の通勤がもたらすストレスの高さは、年収が40%アップしないと割りに合わない」との結論を導き出しています。
具体的には、年収400万円で長時間の通勤をしている人は、年収が560万円にならないと割りに合わないことになります。
また、健康に関するデータでは、通勤時間が長い人ほど肥満が多い上に、離婚率までも高いとの傾向も出ています。
しかし、自宅から遠い会社に勤めてしまったらそう簡単には引っ越すわけにはいきませんよね。
そのため、転職時には、異動の可能性や範囲を聞いておくことをおすすめします。
転職活動の仕方に悩んでいる薬剤師の方は、「『7ステップで解説』薬剤師の転職攻略ロードマップ」をご覧ください。
薬剤師が転職するときに、効率よく失敗しない転職ロードマップについて7ステップで解説しています。
ブラックな薬剤師の職場【時間】:長時間労働
みなさんもお気づきと思いますが、働きすぎが体に悪いのは、言わずもしれたことです。
実際の約22万人のデータによる追跡調査では、具体的な数値は以下のようになります。
・週の労働時間が40時間まで
→特に目立った問題はなし
・週の労働時間が41〜48時間
→脳卒中が起きるリスクが10%高まる
・週の労働時間が55時間を越す
→脳卒中リスクが33%、心疾患リスクが13%、糖尿病リスクが30%高まる
データの傾向では、週の40時間を過ぎたあたりから、体の調子が悪くなり始め、55時間を超えたあたりから、確実に心身ともに壊れていきます。
この長時間労働は、とても重要な問題です。
なぜなら、個人のストレス対策程度では、どうにもできないからです。
転職時には、必ず「残業が月に平均何時間あるか」は確認してくださいね。
残業は、本当に体調を壊しちゃうから気をつけないとだね。
ブラックな薬剤師の職場【時間】:ワークライフバランスの乱れ
ワークライフバランスの乱れとは、プライベートに仕事を持ち込んでしまう働き方のことです。
人間が働き続けるためには、必ず休憩する必要があります。
仕事が段々とプライベートを侵食してくると、気づかないうちにストレスを抱えることになります。
ここでさらに問題なのが、仕事のことをプライベートで『考える』だけでも私たちの幸福度は激減してしまうことです。
「そういえば、あの案件どうなったかなぁ」
「あの患者さんは無事に薬を飲めているのかなぁ」
これはビジネスマンとしては、素晴らしい意識です。
しかし、あなたは自分のストレスに気づかないまま心身ともに少しずつやつれていきます。
本当に気をつけてくださいね。
会社選びの際は、少なくとも、休日に当然のように連絡が入ってくる会社は避けるべきですね。
オンオフの切り替えは大事だよ!
薬剤師のブラックな職場:気持ちの乱れ
気持ちの乱れとは、『働く時に不安があることで、あなたの幸福度を下げること』です。
この勤務の乱れは、大きく4つに分けられます。
・雇用が不安定
・ソーシャルサポートがない
・仕事のコントロール権がない
・組織内に不公平が多い
順番に解説していきますね。
ブラックな薬剤師の職場【気持ち】:雇用が不安定
「雇用の不安定」とは、『会社員が毎日リストラされてしまうかもと考えたり、個人事業主でも断続的にしか、仕事の依頼がなかったりすること』です。
つまり、安定感のない働き方と言えます。
この安定感のない働き方は、あなたの体に悪影響をもたらします。
最近はよくフリーランスという言葉を聞くようになりました。
このフリーランスとは、時間や場所を選ばずに働く人のことです。
聞こえはいいですが、必ず一人で生き抜くためのスキルを身につけなくてはいけません。
そして、このフリーランスになれば、幸福度が上がるかと言われれば、また難しい問題になります。
理由は、不安定な賃金や、勤務スケジュール、次の仕事が見つからない不安などがストレスになるからです。
この状態が続くと、ストレスが溜まっていくことはわかりますよね。
さらに言えば、保険や税金も自分自身で管理しなければならないので、その面でもストレスがかかります。
しかし、反対にフリーランスになって幸福度が上がったデータもあります。
スキルが高く、単価が高い仕事を受注し続ける人は、幸福度が高くなっています。
このことから、「会社員だろうと、フリーランスだろうと、先の見通しができない状態だと、不安によるストレスが大きくなる」ということがわかります。
つまり、会社員なら雇用が不安定な会社は避けたほうがいいですね。
ブラックな薬剤師の職場【気持ち】:ソーシャルサポートがない
ソーシャルサポートとは、いわゆる職場の同僚との関係性です。
この関係性は大きくあなたの幸福度に影響します。
あるメタ分析の調査では、約30万人を対象に「ソーシャルサポートと死亡率の有無」を調べたものがあります。
結果は、いい同僚や職場に恵まれた人と比べて、平均50%ほど早く死亡する傾向がありました。
さらに、ソーシャルサポートがない影響は、運動不足や喫煙よりも悪影響が大きいとのことだったのです。
これほどまでにソーシャルサポートが重要なのは、人類が社会を構成する生き物だからです。
私たち人間は、一人では生きていけません。
ソーシャルサポートで注目すべきポイントは、以下の2つです。
・今の会社が従業員が困った時に対応してくれるかどうか
→育休や産休、福利厚生、冠婚葬祭などの対応
・社内の交流があるかどうか
→社内の人たちにライバルではなく、仲間がいるかなど
守られている感覚があるとないとでは大きく違うもんね。
ブラックな薬剤師の職場【気持ち】:仕事のコントロール権がない
仕事のコントロール権がないとは、自己裁量権がないということです。
自己裁量権は、「作業をどれくらい自分の意思で決めることができるか」です。
結論は、『作業の内容をどれくらい自分の意思で決めることができるか』が、仕事の満足度を大きく左右します。
自己裁量権と仕事の満足度の関係性について詳しく知りたい方は、「転職に悩む薬剤師向け 仕事の幸福度を決めるポイント7つ」をご覧ください。
「自分自身がどんなことで仕事の満足度を感じることができるか」がわかるよ。
誰でも、一日中業務を管理されたり、全てを指示されるのは嫌ですもんね。
仕事のコントロール権がないと、ブラックな職場だと感じやすくなります。
ブラックな薬剤師の職場【気持ち】:組織内に不公平が多い
最後は、組織内に不公平が多いことです。
これも当たり前ですが、会社には2つの明確さが必要です。
2つの明確さとは、『報酬の明確さ』と『タスクの明確さ』です。
報酬とは給与のことで、昇給やボーナスに対しての評価が明確であるかが大事です。
タスクとは、業務内容で何をすべきかがはっきりしているかが重要です。
人は、どうしても他人と比べてしまう生き物です。
この2つの明確さがはっきりしていない会社で働くと、どうしても「やる気」が徐々になくなっていきます。
もし、今の職場で「やる気」が失われているようでしたら、ぜひ2つの明確さを、確認してみてください。
今の職場にいるべきか、転職すべきかが見えてくるはずです。
いざ転職しようとしても、自分に合った転職条件や優先順位の決め方がわからないという方は、「薬剤師転職の軸とは?条件の優先順位 5ステップで完全解説」を参考にしてみてください。
自分にとって働く上で、何が重要かがわからない人にオススメだね。
まとめ:ブラックな職場から抜け出そう!
いかがだったでしょうか。
今回は、会社で起きる2つの乱れをそれぞれ4つの項目ごとに解説しました。
8つ全ての乱れがないことが一番ですが、現実問題なかなか難しいと思います。
そこで、8つの中でもワーストランキングTOP3を紹介しますね。
つまり、この3つは最低でもおさえておきたいという項目です。
1位 ワークライフバランスの乱れ
2位 雇用が不安定
3位 長時間労働
この3つだけは、必ず避けてください。
もし当てはまるようでしたら、無理して働かず、転職を考えた方がいいです。
一番大事なのは、あなたの健康と周りの大切な人たちですからね。
薬剤師が転職するなら、必ず転職エージェントを活用することをオススメします。
20代の薬剤師の方は、第二新卒として、ポテンシャル採用を期待できます。
しかし、自己分析をしておらず、自分流で転職活動をして、転職先を選んでしまうと、結局今と同じ理由で嫌になり、転職を再びしないといけなくなってしまいます。
転職エージェントについてもっと詳しく知りたい方や、オススメの転職エージェントを教えてほしいという方は、「厳選した薬剤師転職エージェント3社を徹底比較」を参考にしてください。
人生右肩上がりにしていきましょいうね!またね!