薬剤師は最短で24歳から社会人として働き始めます。
そして、そろそろキャリアアップを考えるのが20代後半ですよね。
今の職場ではキャリアップが難しいと判断し、転職をきっかけに更なるステップアップを考える人も多いです。
しかし、経験や実績がないという理由で、「まだ転職ははやいのではないか」と悩む人も意外と多いのです。
実は、20代薬剤師は転職市場の需要が高く転職しやすいので、悩む必要がありません。
この記事では、20代薬剤師が転職を成功させる5つのポイントについて解説します。
この記事を読むと、20代での薬剤師転職を考えたときに、しておくべきポイントがわかります。
結論は、転職を成功させるためには、5つのポイントを押さえる必要があります。
・20代で転職をする前に自分軸の明確化をする
・転職理由をポジティブに変換する
・自分軸に合った労働条件に着目する
・同じ職場で1年働いて第二新卒を狙う
・転職エージェントを活用する
順番に解説していきますね。
目次
20代薬剤師が転職を成功させる5つのポイント
20代薬剤師が転職を成功させるためには、押さえておきたいポイントが5つあります。
押さえておきたいポイントを以下にまとめました。
・20代で転職をする前に自分軸の明確化をする
・転職理由をポジティブに変換する
・自分軸に合った労働条件に着目する
・同じ職場で1年働いて第二新卒を狙う
・転職エージェントを活用する
20代薬剤師は、同年代の異業種に比べて、転職市場では有利です。
その有利な状況をうまく活用して転職を成功させましょう。
まずは情報収集から始めましょうね!
①20代で転職する前に自分軸の明確化をする
20代で転職するということは薬剤師の場合、20代後半で転職することになります。
つまり、働き始めて5年以内なので、働く上で重要視する『自分軸』を明確にできていないことが多いです。
自分軸を明確にできていないと、 転職しても同じことで悩んだり、自分がどの労働条件で満足するかがわからないので転職活動の時も迷ってしまいます。
まずは、仕事の幸福度に影響する7つのポイントを知りましょう。
仕事の幸福度に影響するポイントは以下の7つです。
①自己裁量権
②達成感
③自分の性格
④会社の明確さ
⑤変化や多様性
⑥職場の仲間
⑦貢献と影響力
どれも重要なポイントだよ。
特に自己裁量権は、仕事の幸福度に影響するので、知っておきましょう。
自己裁量権とは、自分の判断や考えに基づいて仕事ができる権利や、その範囲のことです。
例えば、薬局薬剤師の場合、裁量権が小さい職場だと、その日の午前・午後と仕事を分けられ、「あなたは午前中は服薬指導だけね」というように、仕事を決められてしまいます。
このように、『作業の内容をどれくらい自分の意思で決められるか』は、仕事の満足度を大きく左右します。
また、自己裁量権のうち、『求める内容の傾向が男女でも異なる』という研究結果があります。
男性・・仕事の進め方と作業ペースの自由度が高いと幸福度が上がる
女性・・仕事に取り組む場所とタイミングの自由度が高いと幸福度が上がる
②転職理由をポジティブに変換する
転職をするということは、職場に不満があることが多いですよね。
そうなると、ネガティブなワードが多くなりやすいです。
ネガティブなワードを面接で多用すると、面接官への印象が悪くなってしまいます。
そうならないために、転職理由をポジティブに変換することがオススメです。
例えば、「人間関係に不満がある」という理由で転職活動をしていた場合
このように、転職理由をポジティブに変換して面接で伝えましょう。
たとえ、職場でパワハラがあり、自分に全く非がなくても、その状況をうまく伝えることができない可能性もあります。
さらに、最悪の場合は、「人間関係がうまくいかない人」という印象を持たれてしまうかもしれません。
人間関係が原因で退職する場合でも、必ず転職理由をポジティブに変換しましょうね。
また、世の中には、どうしても関わっていけない人が存在します。
あなた自身がどこまで人間関係を良好にしようと思っても、その人間関係を平気で壊してくる人もいるので注意が必要です。
③ 自分軸に合った労働条件に着目する
仕事の幸福度には、7つのポイントが影響します。
①自己裁量権
②達成感
③自分の性格
④会社の明確さ
⑤変化や多様性
⑥職場の仲間
⑦貢献と影響力
この7つのうち、自分軸に合った労働条件に着目していきましょう。
実は、この中に年収が意外と入っていません。
理由は、年収が一定以上になると幸福度は上がらず、頭打ちになるからです。
確かに年収は大切な項目ですが、働きやすい職場も重要視する必要があります。
働きにくい職場だと、結果的にまた転職するはめになってしまうので、注意が必要です。
しかし、なかなか事前に職場の人間関係を知ることは難しいです。
その時は、薬剤師専門の転職エージェント会社に相談することも1つの手です。
実際に私が利用した『ファルマスタッフ』は、転職エージェントが直接職場に足を運んでいるので、職場の年齢層や雰囲気などを調査しています。
転職前に職場の雰囲気を知っておきたい方は、『ファルマスタッフ』を利用することをオススメします。
『ファルマスタッフ』について詳しく知りたい方は、「ファルマスタッフの評判や口コミは? 実際に利用した薬剤師だからわかる真実」を参考にしてください。
『薬剤師目線』で転職エージェントについて解説しているよ!
④ 同じ職場で1年働いて第二新卒を狙う
20代で薬剤師転職を成功させるポイントは、「第二新卒枠を狙うこと」です。
実は、薬剤師転職業界では、新卒で1年以内に辞めてしまうと、第二新卒ではなく、新卒の就活生と同じ労働条件で採用される傾向があります。
そうなると、給料面に大きく影響してくるので、転職で年収アップは難しくなります。
そのため、1年間は自分のスキルアップに集中することをオススメします。
ただし、今すぐにでも辞めないとダメなブラック企業も中にはあります。
なので、今の職場がブラック企業の特徴を知っておく必要があります。
ブラック企業の特徴は大きく分けて、『時間』と『気持ち』の乱れがあることです。
時間の乱れ
→『働く時間の乱れが原因で、健康リスクが増大するパターンのこと』
主に4つの時間の乱れがある
・シフトワーク
・長時間通勤
・長時間労働
・ワークライフバランスの乱れ
気持ちの乱れ
→『働く時に不安があることで、あなたの幸福度を下げること』
主に4つの気持ちの乱れがある
・雇用の乱れ
・ソーシャルサポートがない
・仕事のコントロール権がない
・組織内に不公平が多い
時間の乱れとは、『働く時間の乱れが原因で、健康リスクが増大するパターンのこと』です。
例えば、早朝や夜勤といった不特定のタイミングで働く「シフトワーク」や、プライベートまで仕事を持ちこむ「ワークライフバランスの乱れ」といった時間の乱れのことです。
気持ちの乱れとは、『働く時に不安があることで、あなたの幸福度を下げること』です。
例えば、会社員が毎日リストラされてしまうかもと思いながら働いたり、職場との関係性が最悪で安息の場所がなかったりすると、仕事の幸福度が下がり、やる気がなくなっていきます。
こんな職場だと頑張りたくても頑張れないよね。
⑤情報収集をして転職エージェントを活用する
転職活動はノーリスクですが、転職にはどうしてもリスクがあります。
しかし、転職活動はひとりで進めずに転職エージェントを活用することで、成功しやすくなります。
なぜなら、「鮮度が高く正確な情報収集ができること」や「転職へのモチベーションを保つことができる」からです。
実際、私も周りの人に話を聞いてもらったり、転職エージェントを活用したりしてうまく転職をすることができました。
転職エージェントは、「面接の日程調整」や「条件交渉」など、1人で転職活動すると大変な部分を代わりにしてくれるので、効率よく転職活動を行うことができます。
転職エージェントを使うメリットは以下の4つです。
・自分の市場価値がわかる
・企業が求めている人材がわかる
・自分の時間を大幅に節約できる
・非公開求人を紹介してくれる
転職エージェントを利用すると、
・「自分はどのような企業から必要とされているのか」
・「仮に転職するなら、想定年収はどれくらいになるか」
などを知ることができるので、自分の市場価値がわかるようになります。
また、転職エージェントに相談することで、今後求められるスキルや人物像を知ることができるので、自分の市場価値を知りたい方はオススメです。
20代薬剤師におすすめの転職エージェントを知りたい方は、「20代薬剤師転職で本当に役立ったオススメ転職エージェントランキング」をご覧ください。
20代薬剤師が転職を考えるよくある悩み
20代薬剤師が転職をしようと考えるときは、何か現状に不満や悩みがある時ですよね。
しかし、周りに転職の相談ができずに、「こんなことで転職を考えるなんて甘いんじゃないか」と考えてブラックな職場から転職しない場合があります。
そういったことにならないように、まずは、20代薬剤師が転職を考えるよくある悩みを知っておきましょう。
・職場の人間関係
・思っていたより給料が低い
・忙しすぎて自分の時間がない
・スキルアップできる環境ではない
どの悩みも自分1人では対処することが難しいです。
そのため、「自分は薬剤師に向いていないんじゃないか」とネガティブな考えに支配されてしまいがちです。
まずは、それぞれの対処法を知っておきましょうね。
20代薬剤師が転職を考えるよくある悩みと対処法
20代薬剤師が転職を考えるよくある悩みと対処法は以下にまとめました。
・職場の人間関係
→【対処法】人間関係に関する本で知識を手に入れて実践する
・思っていたより給料が低い
→【対処法】年収が上がる方法をピックアップする
・忙しすぎて自分の時間がない
→【対処法】4つの時間の乱れを見直す
・スキルアップができる環境ではない
→【対処法】転職や仕事のやり方を考え直す
20代は悩みがつきませんが、1つ1つ対処していきましょうね。
20代薬剤師のよくある悩みについて、より詳しく知りたい方は、「20代薬剤師のよくある悩みと実際にやってみた対処法」をご覧ください。
20代で薬剤師転職を悩まなくていい3つの理由
20代で薬剤師転職をしていいのか悩む人は意外と多いです。
「転職したいけど、20代で転職は早いんじゃないか」
「今の職場の人間関係がもう耐えられない」
「結婚するから、急に転職しなくちゃいけないけどやり方が全くわからない」
様々な事情から、20代の薬剤師は、意外と転職を考えている人は多いです。
一般的に、「3年間は同じ職場で働かないといけない」という言葉に縛られてなかなか一歩目を踏み出せない人がいます。
もちろん全て転職すれば解決するわけではありません。
しかし、20代薬剤師の場合、転職するべきか悩む必要はありません。
20代薬剤師が転職をすべきか悩まなくていい理由は、以下の3つです。
・転職はリスクがあるが転職活動はノーリスク
・企業ではなく、職場単位で転職先を選べる
・第二新卒としての需要がある
もちろん20代の薬剤師転職には注意も必要だよ。
2年目薬剤師転職の場合、1年目と違い、企業ではなく職場単位で転職先を選ぶことができます。
新卒入社時は、大手調剤薬局だとエリア内の薬局の中から勤務先を決められて働くケースが多いですよね。
しかし、転職の場合だと、店舗ごとで希望条件を交渉できるので、希望の勤務先を選べる場合があります。
転職理由で多い「通勤時間が長い」という方には、よりオススメできる理由ですね。
20代で薬剤師として転職する場合の注意点も知りたい方は、「薬剤師2年目で辞めた結果|転職するか悩まなくていい3つの理由」を参考にしてください。
20代薬剤師転職で失敗する人の特徴3選
「転職したけど、同じ悩みの繰り返しでまた転職したい」
「転職してから絶対後悔したくない」
こういった悩みがある薬剤師の方は多いです。
実は、薬剤師転職で失敗する人は、共通している特徴があります。
その特徴とは、以下の3つです。
・ゴール(転職目的)が決まっていない
・転職条件の優先順位がない
・自己流でやろうとする
特に、今の職場が嫌だからすぐに転職しようとする人は要注意です。
なぜなら、薬剤師転職は、『情報収集』と『準備』が9割だからです。
他にも「先入観で全てを決めてしまう」、「求人票の情報でしか判断しない」といった自己流の方も注意が必要です。
より詳しく知りたい方は、「薬剤師転職で失敗する人の特徴3選【意外にやりがち】」を参考にしてください。
まとめ:ポイントを押さえて20代薬剤師転職を成功させよう
いかがだったでしょうか。
今回は、「【最新版】20代薬剤師転職を成功させる完全マニュアル」について解説しました。
・20代で転職をする前に自分軸の明確化をする
・転職理由をポジティブに変換する
・自分軸に合った労働条件に着目する
・同じ職場で1年働いて第二新卒を狙う
・転職エージェントを活用する
実際に転職で年収100万円アップした私が、20代薬剤師が転職で成功するために必要な5つのポイントを解説しました。
どれも重要なので、転職活動中に見落としていないか、5つのポイントを押さえているかをしっかり確認してくださいね。
転職は、何も考えずに失敗すると大変ですが、人生を大きく変えるチャンスでもあります。
しっかり準備して、転職を成功させましょう。
転職を成功させるためには、転職エージェントは必須です。
20代薬剤師におすすめの転職エージェントについて詳しく知りたい方は、「20代薬剤師転職で本当に役立ったオススメ転職エージェントランキング」をあわせてご覧ください。
人生右肩上がりにしていきましょうね!またね!